グリフィンドールに入りたい

主に本や映画の感想を書こうかと。プライベートについてどれくらい書くかは思案中。

地域差別と首都圏中心主義について少々思うこと。

 ここ最近気になるのが日本国内での地域差別の問題だ。この問題について特に気になるトピックを挙げるとすれば、一つにはTwitterはてなブログ地域差別を撒き散らしている男性がそれなりにネットで受けているらしいこと。もう一つには、普天間基地移設問題について作家の佐藤優さんが沖縄差別の問題に言及されていることである。 

 私の生い立ちを言えば、九州のF県F市に生まれ育ち、現在まで居住している。地域差別とは無縁に過ごし、考える機会もほとんどなかった。

 ただし、差別とは言わずとも地域間の格差について考えることは時々あった。受験や就職、趣味、交友関係において、やはり三大都市圏、特に首都圏に住むことのメリットは非常に大きい。とはいっても、三大都市圏と比べると不便さはあるが、我がF市も非常に恵まれた都市の一つではある。だから、今まで折にふれて考えることはあれど、自分自身の問題として深刻に悩むことはなかったのだ。

 そのような私が地域差別の問題に注目せざるを得なくなったのは、Twitter地域差別をまき散らしながらも、そこそこのRTやfavを稼ぐ男性を見つけてからだろうか。彼について詳細は割愛するが、Twitterなり、はてななりで、「地域差別」と検索すれば察していただけると思う。また、私が以前レイシズムの問題について記事を書いたときは彼を念頭にして書いている。

 彼は極端な一例だとしても、日本のマスメディアや知識人と言われる人の言説は、あまりに首都圏や一部の都市圏を前提としたものが多く感じるから、彼に脅威を覚え、腹が立ったのかもしれない。また、他地域へのステレオタイプな見方も見過ごせない。地方の人間が全て「純朴」な訳がなかろう。その逆に、全て「ヤンキー」な訳もなかろう。

 沖縄だろうと、北海道だろうと、関西だろうと、そこに住んでいる人間が一人一人異なる人間であることを忘れてはいけないだろう。ステレオタイプな見方は便利だし、ネタとしては面白いこともある。だが一方で、一人一人の個性を無視する暴力になり得ることも確かなのだ。