グリフィンドールに入りたい

主に本や映画の感想を書こうかと。プライベートについてどれくらい書くかは思案中。

猿の惑星

 猿の惑星シリーズの5部作を見終わった。今まで1作目を見たことしかなかったので、シリーズを通して見るのは今回が初めて。

 シリーズを通して設定に突っ込みどころは非常に多いのだけれど、それが気にならなくなるような展開の面白さと人間への洞察がある。類人猿や人類の営みをもって、人間のどうしようもない愚かさを描いている。しかし、何故か暗くならないのは人間に絶望しているわけではなくて、希望をも描いているからなんだよね。特に、最終作の『最後の猿の惑星』にはそれが顕著。

 1作目と2作目は未来の話。3作目〜5作目は現代から近未来の話である。何作目で見終わろうともきちんとしたオチはある。だが、ぜひ最終作まで見ることを薦めたい。最終作は人類と類人猿の新たなる創世記とも言える内容で、一作目から見てきた者にとっては感無量であった。